第1章 競争力とシステムの視点

のまとめ、

この本の主題は、製造企業の競争力を、製品開発・生産活動から分析、評価すること。そのための基礎的な考えが次の2点。

  • 製品とはある情報が、ある媒体に転写されたもの
  • 製品の価値とは、製品が持つ情報が消費者が持つフィルタによって変換されたもの

これら情報の概念によって、製品開発・生産活動を一つのコンセプトで捉えることができ、競争力を評価することができる。また製品開発・生産活動を次のように再定義できる。

  • 情報を創造し、生産現場への情報伝達過程
  • 情報を工程から、製品へ転写する過程

製品と情報については、前述の『日本のもの造り哲学』にも書いてあったなあ。すでの存在するものを別の側面から見て、意味を見出すことができるってすごいなあ。

競争力評価の具体的な方法はまだ記述されていなかった事が気になる。競争力の評価を定量的に行うことは困難なので、著者がどういった答えを持っているのかは、この後のお楽しみ。というか、わかんない。

競争力を定義域を考えると、、、
製品がもつ市場への特性まで考慮しないと真の競争力を評価することはできない。マーケティングが間違っていないという前提のもと、情報の転写の効率を競争力と考えるべき、という具合か。